創設者からのメッセージ
ウーマンクリエイターズカレッジ設立に込めた想い
わたしが中学生のときに決めたことは、「本を作る人になる」ということでした。
自己実現への徹底した策略(自己流)と、数々の幸福な出会いのおかげで、25歳のとき、およそ10年越しの夢がかないました。それからも本を作る仕事に携わり、たくさんの歓びと苦しみの中、時が過ぎてゆきました。
中学生のころからずっと、自分の立てた目標をクリアし続け、自己レベルをあげていくこと、それがわたしの生きる糧でした。
でも、30歳を過ぎ、初めての妊娠と出産、そして出産後に生死をさまよった経験を通して、遅ればせながら、わたしは、ある重大なことに気づいたのです。
それは、今わたしたちが暮らすこの国に、「命を授かり、産み、育てる偉大なる母親たち」「命を授かり、産み、育てる過程にある困難を放置している社会」のふたつが窮屈そうに同居している…という事実でした。
先進国だとうたい、子どもを産むことを激しく奨励しながらも、そのための環境整備をおざなりにしている国があり、それに対して何も訴えることができずにいる母親がいる。
「どうしたら、その現状を変えることができるんだろう…」
20年近く、自己実現のためばかりに割いていた脳みそが、初めて、「社会を変えるために何ができるんだろう」ということを考え始めました。
自分の能力がどれだけあって、どこまでが限界で…ということも知った上で、わたしができること、すべきこと……
つまり、それをしなくては生涯きっと悔やむであろうことを考え抜いたすえ、行き着いたのが、「もっとたくさんの人が、表現するスキルを身につける場を得ること」「もっとたくさんの人が、表現したものを発表し、社会に出してゆく場を得ること」その両方を同時に実現させることでした。
ちょうどその頃、ある仲間との出会いがありました。
ずっと出版関係の仕事に従事していたわたしと違い、彼らは、人と人、または人と会社をダイレクトに繋げることのプロフェッショナルとして活躍していた人たちでした。
よいものを企画して、作ること。作ったものを、ある一連の流れの中で売っていくこと。十数年そればかりを考えてきたわたしと、まったく新しい視点から、想いを伝播させていく彼らが組んでホンキで動いたら、わたしひとりがどうあがいてもできなかった「変革」が起こせるかもしれない。そう思ったのです。
そしていま、理念「Nobody sad」を胸に、女性たちの「働きたい」を叶えるプラットフォームをスタートさせました。
それが、「ウーマンクリエイターズカレッジ」です。
人にはそれぞれ役割があります。
自分の役割は何なのか、気がついていたら、動かないといけないのです。それは、「あなただからできること」だからです。
もし、あなたにとっての役割が、想いを表現することならば、迷わず、わたしたちに会いにきてください。
表現の仕方をしっかりと身につけ、それを発信することで、きっと愛が、もっともっと伝わります。
そして、そんな仲間が集まることで、絶対に社会が変わっていくのです。もっと優しさに満ちた、もっと明るい健やかな場所に。
わたし自身も、まだまだ挑戦している途中です。威張れる実績も、成果も、声高に言えるほどありません。だけど、だからこそ、伝えられることが、たくさんあって、みんなと一緒にホンキで新しい社会をつくっていくことができるのではないかと信じています。
知識を教えるのではなく、知っていることを共有する。作れるように導くのではなく、一緒に作っていく。そういった気持ちで、これからも取り組んでゆきたいと思っています。
松本えつを
※ 2023年4月より性別の制限が解除されます。