
子どもの心に寄り添う絵本づくり──想いを形にする楽しさと挑戦
インタビュー作家
著者:てけまさよ
小学校や保育園で長く子どもたちの健康管理に携わってきた。子どもたちの心が元気になる絵本を作ることを目指して制作活動中。
もの心ついた時から生き物好きで、様々な生き物に興味があり、生き物からヒントを得て、人間社会にも通用する魅力あるキャラクター生み出すことを心がけている。
ウーマンクリエイターズバンク所属の絵本作家。

絵本を制作する際に大切にしているテーマやメッセージは何ですか?
小学校養護教諭や保育園看護師として長く子どもたちの健康管理に関する仕事に携わってきたことから、子どもたちの心を健康にする絵本を作りたいと思っています。 また現在は、子育て支援にも関わっているので、子育てを応援する気持ちも込めています。
今回の出版作品について、特にこだわった点や読者に伝えたいポイントを教えてください。
世の中にはいろんな考えや生活習慣をもつ人がいますが、誰に対しても分け隔てなく真摯に向き合い、相手の気持ちを安心させることの大切さを伝えたいと思っています。
絵本制作の中で、一番やりがいを感じる瞬間はどのようなときですか?
絵コンテなどを描きながらストーリー展開やページ配分を考えている時は、迷いや動揺や不安な気持ちがありますが、ブラッシュアップを繰り返し完成が近づいてくるとワクワクし成就感のような幸せな気持ちになります。絵を描いている時も試行錯誤の連続ですが、自分なりに納得できるとうれしいです。
商業出版デビューに至るまでの道のりで、印象に残っているエピソードを教えてください。
3年前にWCCユメカナコースを卒業してから選抜強化コースに入って制作を続け、公募にいくつか応募しましたが、なかなか入賞は叶いませんでした。 けれど、応募する期限を一つの目標にして作品を完成させることができるので、3年間で7つの絵本を作ることができました。一つ一つの作品に自分の今までの仕事の経験やいろんな思いを込めました。 三恵社さんのSDGs絵本大賞の優秀賞に選んでいただいたり、WCC365+1レーベルで、出版が決まった時は、とてもうれしかったです。
絵本作家を目指すうえで、絵本の学校で学んだことがどのように役立ちましたか?
絵本制作の基本を教えていただき、大変勉強になりました。 また、絵本をデータにするデスクトップパブリッシング(DTP)に関しては、入学前は全く知識が無かったので、助かりました。
絵本の学校の在学中に特に印象に残っている授業や課題、イベントは何ですか?
入学し半年後の企画発表会というイベントは緊張しましたが、ここで自分の作りたい絵本の企画について発表し、クラスメートの発表に刺激を貰い、本格的に絵本制作の実践に入っていくところが山場ですね。卒業式も印象的でした。
絵本の学校の環境や仲間との関わりが、あなたの絵本制作に与えた影響について教えてください。
ユメカナコースでの同期のつながりもさることながら、卒業後も選抜強化コースやイラストコース、様々な絵本展などに参加したことで、他の期の同窓生と関わることができ、絵本を作るという同じ目標をもつ仲間の、制作に込める思いや姿勢、スキルを見せていただく機会がありました。それは、制作を続けるモチベーションを保つ上で大変励みになり、勉強になっております。
絵本の学校での学びを経て、ご自身の中で「変わった」と感じる点はありますか?
今まで公務員などに従事しクソ真面目に淡々と生きてきましたが、仕事の中でも、与えられた業務よりも少しでもオリジナリティを発揮できる部分にやりがいを感じていました。 絵本の学校に入り絵本制作を始めてみて、自分のオリジナリティを思い切り発揮できるというクリエイティブな活動の喜びを知り、人生の楽しみを見つけました。
あなたが絵本作家を目指す方に伝えたいメッセージやアドバイスを教えてください。
絵本作りは、楽しみながら自分と向き合える機会となり、作品が完成すると、足跡を残したような気分になれます。 その絵本が、ひとりの子どもでもいいので楽しい気分にすることができたら最高だな〜と思います。 チャレンジする甲斐は、あります。
どのような人に絵本作家という夢に挑戦してほしいと思いますか?
子どもをターゲットにした絵本を作るのでしたら、子どもの気持ちを想像でき、子どもに寄り添える方。あと、子どもたちがワクワクするような絵を創作する方。自分もそうなりたいと願っています。
ほけんがかりのりっぽ
- 発売日 : 2024/12/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 32ページ
- ISBN-10 : 4824400538
- ISBN-13 : 978-4824400536
- 寸法 : 0.7 x 18.2 x 25.7 cm
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