絵本作りに向けた、それぞれの準備

今回は、第2期生の授業の様子をお届けします。

 

Shot of a little girl doing arts and crafts

Shot of a little girl doing arts and crafts

出典:http://www.istockphoto.com/jp

2月末の企画発表会からおよそ3ヶ月。

第2期生たちの授業は後半のカリキュラムに入り、PhotoshopやInDesignについて学ぶなど、より技術的な学習が増えてきました。

せんせいが実演する内容を、パソコンの前に集まって真剣にメモをとる姿はすっかり定番となりました。

パソコン操作自体得意ではないと言っていた生徒さんも、一定数います。
けれども、いま絵本の学校で学べば、卒業後の活動に活かせる技術であると理解しており、授業後のアトリエタイムで即日復習をして習得しようとする真剣さが、功をそうしているように見受けられます。

未だ不安を口にする生徒さんもいますが、最低限の基礎は身についています。
それでも、ソフトの操作があっているのかと不安になる場面はあるようです。

しかし、そうした不安を拭うためにも、いまのうちにたくさん失敗しておけば良いでしょう。
絵本の学校に在学している間にたくさん失敗しておけば、失敗しない方法も学べます。

はじめから、完璧をもとめないこと。
それが、創作を楽しむことに必要な考え方だと、絵本の学校では考えています。

さて、これらの授業の頻度が多くなったということは、卒業制作の絵本の入稿に備えているという意味でもあります。
卒業制作の絵本の絵コンテに沿って、原画制作に取り組み始めた生徒さんもいます。
部分的に絵コンテに修正を加えながら、納得のいく画法を見つけてから原画に取り掛かりたいと、日々向き合っている生徒さんもいます。

まだ教えなければいけないこと、知っておいてもらわなければならないことはたくさんありますが、個人の制作時間を確保した授業が増えてきます。
座学と並行して卒業制作の準備を進める、忙しい時期のはじまりの予感。

入学当初に夢見た、自分で作る、自分だけの絵本との対面まであと少し。

泣いたり笑ったりしながら学んできたこと全てをバネにして、第2期生たちは着実に前へ進んいます。