何を守るため? 「著作権」のこと

Thinking cute kid girl with many ideas in empty bubble on grey background looking up

istock:Thinking cute kid girl with many ideas in empty bubble on grey background looking up

出典:http://www.istockphoto.com/jp

モノ作りをしている人が関心を寄せる権利といえば、著作権についてではないでしょうか。

絵や写真、文章や音楽、動画に造形物……
本やCD、テレビやインターネットなどで公開されている作品にも、著作権が関わっています。
もちろん、展示されるモノや、手もとに置いてある作品にも、著作権があります。

「著作権侵害」というニュースを耳にすることがあると思いますが、著作権とは一体何のためにあるのでしょう。
著作権とは何に対しての権利なのでしょう。

第2期生たちは卒業制作で絵本を制作しますが、それぞれが制作する絵本にも著作権が発生します。
書店流通している商業出版物に限った権利ではないのです。

著作権についての授業は、作り手としては知っておきたいポイントがたくさんあるのでしょう。
第2期生たちはいつも以上に真剣に聞き入ります。
そして、汗水垂らし、あらゆる技術や情熱を注ぎ生み出した作品を守るためには、どのような方法があるのか、しっかりと心に刻みました。

著作権に限らず、権利は「主張」するためだけにあるのではなく、知らないうちに、だれかを傷つけたり悲しませないようにするためでもあります。
知らずにいれば、無意識にだれかの著作権を侵害してしまうかもしれません。
そうならないためにも、知ることはとても大切です。

また、著作権にこだわりすぎて、編集者や取引先を「困らせてしまう著者」にならず、スムーズに活動するコツも学びました。

「絵本の学校」の卒業生や生徒さんたちは、悪意を持ってだれかの著作権を侵害するようなことはしません。
しっかりと、学んでいるからです。

もしも、プロとしてそのような行いをすれば、社会的に及ぼす影響は大きな問題として波紋を広げかねません。
また、問題が大きくならなくても、「このクリエイターとは、もう仕事をしたくない」と言われてしまうでしょう。

このように、今回はとても重要な知識の授業でした。
作品に関わるすべての人が楽しく、幸せになるために、守っていきましょう。