子どもと一緒に笑いながら読みたい絵本『あいうえおうさま』

「あいうえお」や「ABC」、「漢字」をテーマにした学習要素が詰まった絵本って、世の中に結構ありますよね。
小学生のころ、1年生から6年生まで6冊シリーズの『漢字の本』というものを買い与えられ、それ以来漢字を好きになりました。
「小学校で習う漢字をお勉強しなさい!」というより、単純に「漢字は絵からできているんだよ」というスタンスで書かれた本で、文字のおもしろさが純粋に伝わってきたのです。

今回ご紹介したいのはひらがなの本。
読んだことがあるかたも多いと思うのですが(もしかしてほとんどの人が読んでいるかもしれないのですが)、『あいうえおおさま』(寺村輝夫著・和歌山静子絵・杉浦範茂デザイン/理論社)です。

****『王さまシリーズ』のひとつ****

『あいうえおうさま』は、児童書の『王さまシリーズ』の寺村輝夫さんと和歌山静子さんのコンビによる「あいうえお」の絵本です。
寺村輝夫さんは『王さまシリーズ』のほか、『こまったさんシリーズ』『わかったさんシリーズ』など、たくさんのおもしろゆかいな児童文学を生み出した作家。
和歌山静子さんの温かくユーモラスな挿絵や、杉浦さんの洗練されてちょっぴりシュールなデザインが、寺村さんの世界観とぴったりです。

(左から、寺村さん、和歌山さん、杉浦さん。ケニアのマサイにいるところが気になります。)


****子どものころ爆笑、そして今も****

子どものころ爆笑したページをもう一度開きました。
「うまくもないのに うるさくうたい うそでほめられ うれしい おうさま」

齢30を超えましたが、やはり笑いを禁じ得ない、なんとも言えないこの感じ。
これが45音続くということは、1冊読み終えるまで、ほぼずっと笑っていなくてはならないわけです。

「くっ……寺村さん、腹筋が痛いですよ!」

 

****対象年齢は3歳くらいから****

あくまでも目安ですが、いろいろなレビューを見てみると、『あいうえおうさま』を読み聞かせた年齢は3歳から6歳くらいが多いようです。
一方で大人の読者もかなり多いのだとか。

愛や希望、勇気など、大切なことを伝える絵本ももちろんすてきですが、子どもも大人も純粋に「おもしろい」「愉快だ」と思える絵本って素晴らしいと感じました。

わたしにも子どもができたら、迷わず読み聞かせしてあげたい1冊です。
ただしお休み前に読んでしまうと、笑いすぎて寝付けなくなる危険性をはらんでいますが。

ホウバイシ(ライター)

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