WCC「ジェンダーフリー宣言」2023年4月から、入学における性別制限を解除します
ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」は、創設時からこれまで、生徒を18歳以上の「女性」に限定して運営してきました。
「女性限定」とした理由は創設理由と存在意義に深く関わっていて、当校がもともと「女性の自立支援」を目的として創設されたところにあります。
なお、2013年に「女性の自立支援事業」として事業企画を提出し、国からの創業補助を受けながら活動してきました。
なぜ「女性の自立支援」を目的としているかという理由については、創設者からのメッセージ(https://woman-college.com/about/message/)に綴られているとおりです。
しかし、時は経ち、わたしたちを取り巻く環境は少しずつ変わってきました。
いまだ「平等」とは言いがたいものの、日本においての女性の社会進出は以前より見られるようになり、あからさまに「女性であることだけが理由で機会を奪う組織や団体や個人」に対しての世間の目は、かつてよりも厳しくなってきました。
それと同時に、社会において「男性」「女性」以外の性別の存在が徐々に一般的になってきて、それらは新しい時代のマイノリティ(でありながら尊重されるべきもの)として認識されるところとなりました。
そんな中、わかりやすく「女性の自立支援」を掲げて運営してきた「女性限定の絵本の学校」のわたしたちは、この先どういった方針で進んでいくのが正解なのか、2018年頃から話し合いを重ねてきました。
もちろん、これまで「女性限定」としてきたことでよかった点は、数え切れないほどあります。
「女性支援事業に特化していることをわかりやすく社会に伝えられる」という点はもとより、生徒さんの中には「異性がいないことで本来の自分をさらけ出しやすい」という方もいらっしゃいました。
また、「異性がいないことが安心材料となり家族の同意を得て入学できた」という方もいらっしゃいました。
しかしながら、そのメリット以上に「異性を受け入れることができない」ということのデメリットが昨今は大きくなってきていたのも事実です。
当校は、もともとダイバーシティの精神のもと運営してきたので、これまでも年齢と性別の2つの制限以外は可能な限り、無いようにしてきました。
例えるならば、居住地・国籍・人種・身体障がい・発達障がいなどによる制限です。
そういった精神で運営してきたにも関わらず、こと「性別」に関しては女性の自立支援をしたいがために完全に制限してしまうのか? と自身に問うたとき、答えは「No」でした。
そこで、2022年の初夏に、こう決定しました。
ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」は、2023年4月入学のクラスより、「生徒は女性であること」という縛りを無くす……と。
これにより、具体的には「絵本作家ユメカナコース(通学・オンライン)」の2023年4月(火曜日)入学の第24期(昼)と第25期(夜)から、18歳以上であれば女性であっても男性であってもそれ以外の性別であっても、入学申し込みをすることが可能となります。
なお、現在のところ、「ウーマンクリエイターズカレッジ」という校名について、変更の予定はありません。
また、「女性の自立支援のために創設した」という事実は変わりなく、その想いは現在も変わらずあります。
これからは、その上で性別による制限を可能な限り無くしていきながら、頑張っている大人たちの学びと活躍の機会を創出していきたいと思っています。
以上、考えに考え抜いた末の方針変更です。
今後とも、ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」をどうぞよろしくお願いします。
2022年9月吉日
ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」運営本部